雇用契約書

雇用契約書にない仕事はさせられません~掃除をさせられない?

人を採用する際にはどこの会社も
雇用契約書を交わしていると思います。
その際の注意点です。

この間、ある飲食店で雇用契約書のお話をさせていただきました。

なお、このことは飲食店に限らず、 どの業界でも当てはまります)

次のようなお話です。

雇用契約書には「従事すべき業務の内容」を書きますよね。

これは、労働基準法で就業規則ではなく
雇用契約書で記載することが求められる内容です。

その際に「接客及び調理補助」と書くのが一般的だと思います。

しかし、これでは不十分です。

「(掃除なども含めて)包括的に仕事をさせる」
という一言を必ず入れてください。

この一言を入れないと、それ以外の仕事、
例えば、お店の清掃をさせられません。

「掃除なんて嫌です。私の仕事は接客です。」

「掃除をするために入ったわけではありません。

「そんな雇用契約を交わしたことありません」

そういうことを言う人が出てきたときに困るからです。

このようなお話をある飲食店のオーナーにお話したところ、
「居酒屋ならいざ知らず、うちのような飲食店ではそんな人いないよ」
と言われてしまいました。

たしかに、ラーメン屋さんなんかだ
とそうそういないと思います。

仰るとおりです。

こんな人ばかりでは
世の中おかしくなります。

しかし、例えば次のようなことは
考えられないでしょうか?

お食事中の方は以下の文章は絶対に
読まないでくださいね(笑)。

ラーメン屋さんではどこにでもいるであろう

黒い悪魔。

ゴッキー

(できる限り可愛らしく書いていきますが、
ゴッキーがNGワードの方も以下読まないでくださいね)

業者に頼むことなく、お店で害虫駆除をすることになりました。

結果、お店の至る所に星の数ほどの
黒い悪魔ゴッキーの死骸。

まだ、息のあるゴキちゃんもいます。

足をバタバタさせている奴すらいます。

当然、始末することになりました。

いつもなら店長がやっています。

しかし、その日は他の仕事で忙しく

バイト君にお願いすることに…。

皆さんが学生のアルバイトならやりますか?

「そんなこと私の仕事ではない。嫌です」

そういう方がいてもおかしくはない
と思いませんか?

ただの掃除だけならまだしも、

トイレ掃除なら現実的問題として
拒否する従業員はたくさんいます。

「トイレ掃除は専門の業者を雇ってください。
トイレ掃除なんて雇用契約書に書いてありません」
という方は普通にいるのは想像できますよね。

しかし、飲食店でトイレ掃除を
専門の業者に依頼するなんてありえません。

どういう事態が生じても困らないよう
な雇用契約書を作成することが大切です。

「(掃除なども含めて)包括的に仕事をさせる」
という一言を入れるだけでこんな事態は防げます。

今回は、飲食店を例に挙げましたが、
どの業界でも当てはまる話です。

例えば、営業限定で採用するなど良くある話です。

何事もポイントとなることがあるのです。

雇用契約書に限らず就業規則でも同じ
問題が生じます。

ぜひ、そういう観点から自社の雇用契約書を
見直してください。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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御社の就業規則はきちんと内容を
把握してらっしゃるでしょうか?

「うちの会社は雇用契約書をきちんと交わしているから
就業規則は詳しく把握してないけど、大丈夫だよ」

そう思われている方はいないでしょうか?

この考え方はとても危険です。

就業規則と雇用契約所の内容が
異なっている場合は
意外な決まりごとがあります。

従業員にとって就業規則の内容より不利な雇用契約
の内容はその部分については無効となります。

つまり、就業規則よりも不利益な雇用契約書
は「その部分は」無効になるのです。

具体的に見てみましょう。

例えば、就業規則に「賞与を7月と12月に支給する
となっていたら、

雇用契約書で「あなたには賞与は支給しません」
と規定しても無効になります。

就業規則の内容よりも不利益な雇用契約
の内容は無効だからです。

つまり、賞与は支給しないといけません。

しかし、逆に就業規則には「賞与は支給しません」
と書いてあった場合には、

「あなたには賞与を7月と12月に支給します」
という雇用契約書は認められます。

就業規則よりも有利な内容の雇用契約
は有効だからです。

具体例はあくまで話をわかりやすくする
ためのものですので、

このような規定の仕方はしないでくださいね。

しかし、この考え方はとても大切です。

就業規則を作成する際には就業規則とは何かと絡めて
必ず覚えておいていただきたいことです。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。