就業規則の作成・見直しの際にはヒアリングが最も重要です!

自社で色々試しても、色々な方に相談しても
今まで解決できなかったという内容のご相談を多く受けます。

お話を伺うと、
「社内で意見が真っ二つに割れてしまい、前に進まない」
「会議が平行線になってしまう」
という悩みをお持ちです。

就業規則が扱う内容って社内で
意見が分かれることが多いですからね。

しかし、きちんとしたヒアリングができれば
意外と簡単に解決ができます。

それは、一見相いれないと思っていたような
意見の対立も根本的な部分では一致している
ということは良くあることだからです。

以下、具体例でご説明します。

本質的な部分では一致していた具体例~日常会話から

まずは、以下の日常会話をまずはお読みください。

Aさん「北海道に旅行に行かない?」
Bさん「この冬の時期に?寒いから嫌だよ。あったかい沖縄にしようよ」
Aさん「沖縄?この間、行ったばかりだよ」

よくある会話ですよね。
これでは、合い容れることはありません。
平行線です。

しかし、以下のような会話をすればどうでしょうか?

Aさん「北海道に旅行に行こうよ」
Bさん「北海道、いいねー、何で北海道なの?」
Aさん「今の時期、○○の景色がとてもきれいなんだよ」
Bさん「へー、確かに、今の時期キレイそうだね。」
Aさん「一度、君に見せたかったんだ」
Bさん「見てみたいね。綺麗な景色って言えば、沖縄の○○をみにいきたいな」

2人とも綺麗な景色を見に行きたい
という点では共通しています。

Bさんは寒いのが苦手なだけです。
綺麗な景色に納得がいけば、
北海道でも良いと言う可能性もあります。

Aさんだって同じです。

AさんはBさんと一緒に綺麗な景色を
一緒に見に行きたいと思っているのですから。

しかし、前者の会話をしている限り、
そこへたどり着くことはありません。

根本的な部分で一致していること。

これを意識して探すことが大切です。

会社実務への置き換え――“共通点探し”が対立解消のカギ

旅行のような話であれば、
それほどこじれることはないでしょうが、
会社の方針を巡ってはもっと複雑なのは確かです。

しかし、利益を出し続けないと
存続できないのが会社です。

共通点を見つけ意見を集約させることも
可能なはずです。

もし、根本的な部分で一致しているのに
それでも意見の集約ができないとするなら、

障害となっているのは『感情』でしょう。

したがって、意見集約のポイントは、
「どこが本当に相いれないのか」
「どこが共通しているのか」
を第三者の目線で丁寧にヒアリングすることです。

ご参考になれば幸いです。

最後で、お読みいただきありがとうございました。

意見集約・合意形成に関する関連記事

コミュニケーションの場づくり(合意形成)の専門家~会議のファシリテーターに!
【家族経営の就業規則】事業承継等で生じる問題~「就業規則作成過程で親子間で意見の対立が・・」