『事業承継士』に社会保険労務士の私がなった理由

私は社会保険労務士ですが、

二代目社長からの相談が非常に多いです。

当社会保険労務士事務所のクライアント企業の4割を大きく超えます。

会社全体に占める二代目社長の会社の割合を考えると
確かに、多いですね。

その経験を活かして
『二代目社長のための社内人間関係の教科書
:対立構造を解消してスムーズに会社を変える方法』
という電子書籍を昨年出版したのですが、
何とAmazonランキング9部門1位になりました。

類書があまりないというのが大きかったようです。

社会保険労務士事務所に事業承継の相談?

二代目社長の会社と言っても最初から事業承継を
終えた会社からのお仕事の依頼ばかりではありません。

先代の社長の時代に、業務の依頼をいただくこともあります。

そうなると、以下のような相談も生じます。

会社を後継者に譲りたいのだけど、
未整備の部分があってトラブルになると困る

そんな理由からの就業規則の整備をしたいという会社です。

しかし、就業規則の整備の依頼を受けたとしても
それだけで済むわけではありません。

後継者に関するご相談を受けることもありますし
会社法の知識や相続の知識が必要なご相談もあります。

しかし、社会保険労務士試験には会社法も
相続法も試験科目にありません。

特定社会保険労務士になるための
紛争解決手続代理業務試験にも契約法が必要にはなりますが、
会社法や相続法の知識は出ません。

私は旧司法試験を受験していた時期があり
それなりの知識はありますが、

事業承継に特化した内容の知識がありませんでした。

社会保険労務士と事業承継士

そこで、事業承継の業界内で高い評価を受けている
という事業承継士の講座を受講しました。

内容は評判通りでした。

事業承継に特化した会社法や相続法も学べました。

評価が高いのは内容が実践的だというだけではなく、
資格自体が更新制となっているということもあると思いました。

資格を取得して終わりではないのです。

事業承継士を名乗っているということは
きちんと知識を後進しているという証拠です。

事業承継士の難易度は?

1日6時間×5日=30時間

の口座で出席率の要件を満たしたのち
試験を受けることができます。

試験に関しては真面目に勉強をすれば
合格できると思われます。

問題は受験要件ではないかと思います。

受験をするためには弁護士・税理士・中小企業診断士等の
資格を保有している必要とされる資格が必要です。

社会保険労務士はその一つになっています。

「なぜ、これらの資格が受験要件に必要なのか?」

あくまでも、個人的な感想ですが、

事業承継に関連する業務を行っている人で、
かつ、その分野で本業を行っている人
ということではないか?と思います。

これからは、ますます事業承継の専門スキル
が求められる時代になっていきます。

会社を存続させ後世に残していく

そんな経営者のお力になれるように日々精進していきます。

最後まで、お読みいただきありがとうございました

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