中途採用者の賃金を働きに見合った額に引き下げること(賃下げ)はできるか?
賃金は会社にとって最も
大切な経営課題ではないでしょうか?
「即戦力を期待して採用した
中途採用者が思ったような実力を
発揮してくれなかった」
そのようなお悩みを
お持ちの経営者は多いです。
そこで、中途採用者の賃金を
働きに見合った額に引き下げたい
というご相談は本当に多いです。
営業を強化しないといけないので、
即戦力の中途社員を採用したのに
結果を出してもらえず。
何のために採用したのか…
そのような経営者が抱える悩みなんて
従業員の皆様を不安にさせてしまうので、
誰にはお話できませんよね。
また、賃金に関しては従業員の間でも
不満のたまりやすい問題です。
「働きに見合った賃金ではないために
他の従業員のモチベーションまで
下げってしまっている。」
人件費総額は決まっておりますので、
ある社員の賃金を上げるということは
他の社員の賃金を上げられないことを意味します。
そうなると、優秀な社員ほど会社に不満を持ちます。
不満を持つだけではなく実際に行動を起こし、
会社を辞めていってしまうことも少なくありません。
「引き下げた賃金は頑張ってくれている
他の従業員の昇給分にあててあげたい。」
そうお思いの方も多いと思います。
しかし、基本給だけの賃金体系では
賃金の引き下げは容易ではありません。
このような賃金に関する問題は
手当を有効に活用することで
解消できます。
手当は支給する目的・趣旨を明確にして支給するものです。
深い意味のない手当をつけている
会社様は多いですが、
意味のない手当は見直して、
有効活用するようにしてください。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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