従業員に就業規則を作成させる前にお読みください 

このブログをお読みいただいている方の中には
人事担当者も多いと思います。

しかし、もし、このブログを
経営者・経営幹部・後継者の方が
お読みいただいている場合は、
次のことをぜひ覚えておいてください。

従業員の方に就業規則の作成を指示した場合、
「これは自分では無理かも」と思ったとしても
多くの従業員の方は決してそうは言わないということです。

真面目な従業員ほど「できません」
と言うことは職務放棄に等しいと
考えているからです。

多くの真面目な従業員は
まずは自分で「インターネット」で調べます。

たとえば、10万円以上するセミナーや
1冊5千円近くする本を何冊も買ってきて
調べるということは少ないでしょう。

会社に経費を請求する際に
「なんでこんなにお金がかかるんだ」
と言われたくないということもあり、

基本的に無料の情報をもとに
作成することになることが
多いように思います。

従業員の方が専門家の目から見て
完璧な就業規則を作成できない
のは仕方がありません。

就業規則を20社作成した
という従業員は存在しないからです。

それは、最低、20回の転職を
したということになります。

そもそも、就業規則作成は少し複雑な事案になると
専門家でも「対応できません」と断る方が
いる難しい仕事です。

いったん作成した就業規則を変更するのは困難です。

自分の能力を超えた業務は引き受けるべきではないので
それは、誠実な対応だと言えるでしょう。

もし、就業規則を作成したい(変更したい)理由が
会社にとって極めて重要な課題であれば、

従業員の方に作成を指示する際に、
次の一言を必ずかけてあげてください。

「大丈夫か?本当に自分で作成できるか?」

そして、「難しいかもしれません」と言われたとしても
「それを何とかするのが自分の仕事だろう」

そう思わないでください。

それは仕方のないことだからです。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

関連記事
就業規則の作成は自社で作成したという会社様へ
就業規則の体系図~就業規則に矛盾が生じて困っています
労務顧問契約をご検討中の方はお読みください