新入社員への就業規則の説明会について
もう春になりましたね。
この時期は新入社員の入社の時季です。
「新入社員に就業規則の説明をする必要があるのですが、
どのように説明をしたら良いですか?」
よく、このようなご質問を受けますが、
方法は大きく分けて以下の2通りあります。
➀新入社員に就業規則をわかりやすく解説した
ハンドブックをお渡しするという方法
➁社員の皆さんを一堂に集めて説明会を行う方法(就業規則の説明会)
どちらにもメリット・デメリットがありますので、
併用がおすすめです。
確実に、会社のルールを社員にお伝えできるという点で、
就業規則の説明会は有効です。
しかも、就業規則を使った新入社員研修
を兼ねることもできます。
しかし、全てのルールについて口頭で説明を行っていたら
時間がいくらあっても足りませんよね。
そこで、補足的に、ハンドブックを
利用するのがベストです
今回は、新入社員への就業規則説明会
に絞ってポイントを解説します。
まず、とても大切なこととして、
新入社員の皆さんは就業規則をご存じありません。
就業規則は「会社が」定めるルールであって
従業員は就業規則に従う法的義務があることを伝えしてください。
そして、それだけではなく、
「そもそも、なぜルールはなぜ必要か?」
というところからお話をしていくことが必要です。
説得力が違ってきます。
・ルールを破るとどうなるのか?
・ルールがないと困るのは誰なのか?
・困るのは真面目に働いている従業員であって、
決して、会社側の都合のためにあるルールではないこと
・真面目に働いている従業員を守るためにも
ルールが必要であること
・だからこそ、ルールを破ると処罰の対象になること
(就業規則の条文の全てについてそれを行えることが必要ですが、
細かい部分はハンドブックに譲ればよいでしょう。)
そして、それらを雇用契約とは何か
という点とからめてご説明することが大切です。
つまり、従業員は労働力を提供すれば、
それで良いというものではないということを
お伝えする必要があります。
この辺りのご説明が社内の方では説得力を欠くからか、
当事務所のような社外の専門家に業務として
ご依頼があるのでしょうね。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
就業規則の従業員説明会については
以下のページに(コンパクトに)まとめてあります。
従業員説明会まとめ就業規則の社員説明会が必要かつ有効な理由
執筆者
特定社会保険労務士 小嶋裕司
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